病棟から訪問看護への転職|元管理者がリアルを語る

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「病棟から訪問看護へ」その一歩を踏み出す前に、私の話を聞いてください

こんにちは。看護師の「ゆきの」です。私は病棟看護師としてキャリアをスタートし、その後訪問看護へ転職、訪問看護ステーションの管理者を経て、現在に至ります。

この記事を読んでくださっているあなたは、きっと今こんなふうに感じているのではないでしょうか。

  • 「病棟の忙しさに少し疲れてきた」
  • 「もっと一人ひとりの患者さんと向き合いたい」
  • 「訪問看護に興味はあるけれど、自分にできるか不安」

私も同じでした。訪問看護へ転職するときは、期待と同じくらい大きな不安を抱えていたのを覚えています。実際に飛び込んでみると、想像していた以上のやりがいもあれば、正直「これは大変だ」と感じた場面もありました。

この記事では、きれいごとだけではない訪問看護の「リアル」を、私自身の体験をもとに正直にお伝えします。これから転職を考えている方の判断材料になればうれしいです。

訪問看護とは?病棟との違いをわかりやすく解説

訪問看護とは、看護師が利用者さんのご自宅などを訪問し、療養上のお世話や診療の補助を行う仕事です。病棟との一番の違いは、「医療の場」ではなく「生活の場」で看護を行うという点にあります。

病棟と訪問看護の主な違い

  • 看護の場所:病棟は院内、訪問看護は利用者さんの自宅・施設・グループホームなど
  • 設備:病棟は医療機器が整っている、訪問看護は限られた物品で工夫が必要
  • 関わり方:病棟は複数の患者さんを同時に、訪問看護は基本的に一対一でじっくり
  • 働き方:訪問看護は直行・直帰やスケジュール調整の自由度が高い場合がある

私が訪問看護を始めてまず驚いたのは、「設備が整っていない環境で看護をする」ということでした。病棟ではすぐ手に取れたものが、利用者さんのご自宅にはありません。その場にあるもので工夫しながらケアを組み立てていく。最初は戸惑いましたが、これが訪問看護の腕の見せどころでもあると、後から感じるようになりました。

【体験談】私が病棟から訪問看護に転職して感じた「良かったこと」

転職して大変なこともありましたが、それ以上に「訪問看護を選んでよかった」と思える瞬間がたくさんありました。まずは「良かったこと」から。

利用者さんの「生活」を中心にした看護にやりがいを感じた

病棟では、どうしても「病気」を中心に患者さんを見ることが多くなります。一方、訪問看護では「その人の暮らし」が看護の中心になります。

「どんな部屋で、どんなふうに毎日を過ごしているのか」を知ったうえでケアを考えるので、看護がぐっと立体的になりました。利用者さんやご家族との距離も近く、「あなたが来てくれて安心する」と言ってもらえたときは、病棟時代とはまた違うやりがいを強く感じました。

幅広い疾患・幅広い場所の利用者さんと関われた

私が訪問していたのは、ご自宅だけではありませんでした。施設やグループホームなど、さまざまな場所に伺い、本当に幅広い疾患の利用者さんと関わることができました。

病棟だと診療科ごとに患者さんの傾向がある程度決まってきますが、訪問看護では一人ひとり背景も疾患も生活環境も違います。これは大変であると同時に、看護師としての引き出しは、間違いなくこの時期に一番増えました。しんどかったけど。

働き方の自由度が高かった

働き方の面でも、私には合っていました。

  • 直行・直帰ができる:ステーションに毎回戻らず、自宅から直接訪問先へ向かえる日があった
  • 合間の時間を自分で決められる:訪問と訪問の間の昼休みなどを、自分のペースで調整できる自由があった

もちろんスケジュール管理は自己責任になりますが、自分で時間をコントロールできる感覚は、病棟勤務にはなかった心地よさでした。

訪問看護のリアルな大変さ|「きつい」と感じた場面

ここからは、あえて耳の痛い話です。「訪問看護はきつい」と言われることもありますが、私自身が体験したことをベースに正直に書きます。

オンコール対応の負担

私が在籍していたステーションは少人数の職員で運営していました。そのため、管理者だった私自身がオンコール対応をすることも多かったのです。

夜間や休日でも、利用者さんの状態によっては電話が鳴り、場合によっては訪問が必要になります。少人数だと交代要員も限られるため、心身ともに気を抜けない時期がありました。これは訪問看護を選ぶうえで、事前に知っておいてほしい現実のひとつです。

オンコールのしんどさについては、別の記事で詳しく書いています。
オンコールがきつい看護師へ|毎日オンコールだった私の体験と負担を減らす選択肢

病棟とのギャップ・カルチャーショック

そしてもうひとつ。病棟から訪問看護へ移ると、想像以上にカルチャーショックを受ける方が多いと感じています。

チームで動く病棟と違い、訪問先では基本的に一人で判断する場面が増えます。設備も限られ、その場の状況に合わせて対応する力が求められます。「思っていたのと違った」と戸惑う人を、私は何人も見てきました。知らずに飛び込むとつらいけど、知ってから飛び込めば「ああ、これが例のやつね」で済みます。その差は本当に大きいです。

訪問看護ステーションの管理者になって苦労したこと

私は訪問看護師としてだけでなく、ステーションの管理者も経験しました。プレイヤーとしての看護とは、まったく違う苦労がありました。

職員管理の難しさ

一番悩んだのは、やはり人に関わることです。職員一人ひとりの働きやすさを考えながら、シフトを組み、相談に乗り、チーム全体をまとめていく。看護のスキルとはまた別の力が求められました。

レセプトなどの事務作業

もうひとつ大きかったのが、レセプトをはじめとする事務作業です。訪問看護は制度や請求のルールが細かく、書類仕事の量も想像以上でした。看護をしながら事務をこなす日々は、正直なところ大変でした。

これから管理者を目指す方は、「看護以外の業務」がかなりの割合を占めることを、頭の片隅に置いておくとよいと思います。

病棟から訪問看護へ転職する前に知っておきたいこと・向いている人

ここまで読んでくださって、「思ったより大変そう」と感じた方もいるかもしれません。でも、向いている人にとっては、訪問看護はとても魅力的な働き方です。

訪問看護に向いていると感じる人

  • 一人ひとりの利用者さんとじっくり向き合いたい人
  • 限られた環境でも工夫して対応するのが楽しめる人
  • 自分でスケジュールを管理しながら働きたい人
  • 幅広い疾患・幅広い現場で経験を積みたい人

転職前に確認しておきたいこと

  • オンコール体制:頻度や手当、職員の人数を必ず確認する
  • 教育・同行訪問の有無:未経験でもフォローがあるか
  • ステーションの規模:少人数か、ある程度人数がいるか

病棟から訪問看護への転職は、カルチャーショックやギャップに驚くことが多いものです。だからこそ、入職前に職場の体制をしっかり知っておくことが、後悔しないためにとても大切だと私は思います。

訪問看護への転職を成功させるには|転職サイトの活用がおすすめ

訪問看護のステーションは規模も方針もさまざまで、外から見えにくい部分が多いのが正直なところです。オンコールの実態や職場の雰囲気は、求人票だけではなかなかわかりません。

そこで私がおすすめしたいのが、看護師専門の転職サイトを活用することです。私自身も転職の際に「ナース専科」を利用しました。私のときは、自分では聞きにくい条件面まで担当者さんが確認してくれました。オンコールの実態みたいに、入ってから知ると本当にきつい部分もあるので。

ナース専科は看護師専門のサービスで、訪問看護の求人にも対応しています。「訪問看護に興味はあるけれど、どこを選べばいいかわからない」という方は、まず情報収集として登録してみるのも一つの方法です。

ナース専科の公式サイトはこちら

気になる職場が見つかったら、オンコール体制や教育体制について遠慮なく質問してみてください。事前に納得して入職できると、転職後の安心感がまったく違います。

まとめ|訪問看護は、覚悟と準備があれば大きなやりがいがある

最後に、この記事の内容を振り返ります。

  • 訪問看護は「生活の場」で行う看護で、病棟とは環境も関わり方も大きく違う
  • 利用者さんの暮らしに寄り添えるやりがいや、働き方の自由度の高さは大きな魅力
  • 一方で、オンコールの負担やカルチャーショックなど、大変な面もある
  • 管理者になると、職員管理やレセプトなどの事務作業も加わる
  • 転職前にステーションの体制を確認し、転職サイトをうまく活用することが成功のカギ

病棟から訪問看護への転職は、決して楽な道ではありません。でも、私自身は「飛び込んでよかった」と心から思っています。利用者さんの生活に寄り添いながら、看護師として大きく成長できた時間でした。

これから訪問看護を目指すあなたが、自分に合った職場と出会えますように。少しでもこの記事が、その一歩の助けになればうれしいです。

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