同じ病棟に、別々の転職サイトで入ってきた同僚が2人いる
看護師の転職サイト選びで検索すると、匿名の口コミが山ほど出てきますよね。「しつこかった」「神対応だった」……正直、どこまで信じていいのか分からない。私も転職前はさんざん読み漁って、余計に混乱した記憶があります。
で、今回はちょっと珍しい話ができます。私が働いている循環器外科病棟に、今年の4月、転職組の20代の同僚が2人入ってきたんです。1人はマイナビ看護師、もう1人は看護roo!(カンゴルー)を使って。ちなみに私自身はナース専科で転職した身なので、偶然にも同じ病棟に3サービスの利用者が揃ったことになります。
せっかくなので休憩室で「実際どうだった?」と直接聞いてみました。毎日一緒に働いている相手なので、盛る理由も叩く理由もない。ネットの匿名口コミより、よっぽど生の声だと思います。
先に言っておくと、2人とも転職に成功しています
これは最初にはっきり書いておきたいところ。2人とも今の職場に満足していて、転職自体はうまくいっています。だからこの記事は「どっちのサービスがダメか」の話ではありません。
うまくいった転職の中にも「ここはちょっと引っかかった」という話はあって、それこそがこれから使う人に一番役立つ情報だと思うんですよね。そういうつもりで読んでもらえたら。
マイナビ看護師を使った同僚Aの話
まずは同僚A。20代で、マイナビ看護師を使ってうちの病棟に来ました。運営は大手の株式会社マイナビで、利用は無料。看護師界隈では知らない人がいないくらいの大手ですね。
良かった点:病院の内情を詳しく教えてもらえた
Aが一番評価していたのはここでした。求人票には載らない病院の内情——雰囲気とか、実際の働き方とか——を担当者が詳しく教えてくれて、それが転職先を決めるうえでかなり参考になったそうです。
これ、地味に大きいんですよ。私も前職で訪問看護ステーションの管理者をしていたので分かるんですが、求人票の文面と現場の実態って、けっこう違う。中の情報をどれだけ持っているかは、エージェントを使う一番の意味だと思います。
悪かった点:面接時間を間違えて伝えられ、当日5分遅刻
一方でAが苦笑いしながら話してくれたのがこれ。担当者から伝えられた面接の時間が間違っていて、当日、5分ほど遅刻する形になってしまったそうです。
面接に遅刻。聞いただけで胃が痛くなる話です。結果的にAは採用されたので笑い話になっていますが、合否が割れるラインの人だったら致命傷になりかねない。
ただ、ここは公平に書きたいのですが、これは担当者個人のミスであって「マイナビ看護師というサービス全体がダメ」という話ではないと思います。大手であれ中小であれ、担当者も人間なのでミスは起きる。むしろ教訓はシンプルで、面接の日時みたいな絶対に外せない情報は、エージェント任せにせず自分でも病院に確認しておくこと。ひと手間ですが、これでAのようなヒヤリは防げます。
面接そのものの準備については看護師転職の面接対策|よく聞かれる質問と転職理由の答え方【実例つき】に詳しくまとめているので、これから面接という方はそちらも。
看護roo!を使った同僚Bの話
続いて同僚B。こちらも20代で、看護roo!(カンゴルー)経由でうちに来ました。運営しているのは東証プライム上場の株式会社クイックで、こちらも利用は無料です。
良かった点:担当者との相性が良かった
Bの感想で印象的だったのは「担当さんと合った」という一言。話しやすくて、希望を汲んでくれて、それが転職活動全体のストレスをだいぶ減らしてくれたそうです。
実はこれ、私がナース専科で転職したときの感想とほぼ同じなんです。私の場合も、決め手は求人の数より担当者との相性でした。急かされなかったのが本当にありがたくて。転職を「させられる」んじゃなく「伴走してもらえる」感覚があるかどうかって、想像以上に大事です。
悪かった点:大きい病院は「面接設定は自分で動いて」と言われた
ただBにも引っかかった点がひとつ。大手・規模の大きい病院の求人については、「面接の設定などは自分で動いてほしい」と言われたそうなんです。つまり、サポートの範囲が応募先の病院によって変わった。
「エージェントに登録すれば全部おまかせ」というイメージで使うと、ここでちょっと戸惑うかもしれません。教訓としては、気になる病院がある場合、その病院についてはどこまでサポートしてもらえるのかを最初に確認しておくこと。大規模病院を狙っている人ほど、ここは先に聞いておいたほうがいいです。
3人の体験を並べてみたら、結論がはっきりした
私(ナース専科)・A(マイナビ看護師)・B(看護roo!)の体験を表にしてみます。
| 私(ナース専科) | 同僚A(マイナビ看護師) | 同僚B(看護roo!) | |
|---|---|---|---|
| 良かった点 | 担当者と相性が良く、急かされなかった | 病院の内情を詳しく教えてもらえた | 担当者との相性が良かった |
| 気になった点 | 特に大きな不満なし | 面接時間を誤って伝えられ、当日5分遅刻 | 大規模病院は「面接設定は自分で」とサポート範囲が変動 |
| 結果 | 循環器外科病棟へ転職、現在も勤務中 | 採用され、今の職場に満足 | 採用され、今の職場に満足 |
3人分を並べて気づいたのは、満足度を決めていたのがサービス名じゃなくて「担当者」だということ。良かった点として挙がったのは担当者の情報力や相性で、引っかかった点も担当者のミスや、担当者から告げられたサポート範囲の話。全部、人の話なんですよ。
だから「看護師の転職サイトはどれがいいか」と聞かれたら、私の答えはこうなります。どのサービスにも当たりの担当者はいるし、合わない担当者もいる。大事なのは、合わないと感じたときに担当者の変更を申し出るか、複数のサービスを並行して使って比べられる状態にしておくこと。私が使ったナース専科の公式サイトはこちらに置いておきますが、これも「私と担当者の相性が良かった」一例として見てもらえれば。
同僚2人に聞いてみて残ったこと
直接聞いた話から持ち帰ってほしいのは、この3つです。
- 面接の日時など重要な連絡は、エージェント任せにせず自分でも病院に確認する(Aの遅刻はこれで防げた)
- サポートの範囲は応募先の病院の規模で変わることがある。気になる病院ほど最初に確認を
- サービス名より担当者との相性。合わなければ変更を頼むか、複数併用で比べる
2人とも今、楽しそうに働いています。マイナビ看護師も看護roo!も、ちゃんと転職を成功させたサービスだということは最後にもう一度書いておきますね。各サービスの詳しい比較は看護師におすすめの転職サイト6選【実際に使って転職できた体験談あり】にまとめてあります。次にうちの病棟に来る誰かの転職話も、また聞けたら書きます。

